カウル補修

 朝の冷え込みは依然きびしいのですが、日中はここ数日暖かい日が続いています。今日はちょっとツーリングという方も多かったのではないですか。
 今年のシーズンオフは、FZ750やRZV500といったヤマハ80年代車両の入庫が重なっています。このあたりの車両、一般的な消耗品は問題なく手に入るのですが、外装関係がほぼ全滅、新品を手に入れることはほぼ不可能です。現代のカウル付き車両であればクイックファスナーなどで固定されるところですが、当時の車両はボルトで車体にがっちり固定する方法が一般的。結果的に固定ボルト周辺にクラックが発生というのがお決まりのパターンです。

 これが進行すると上の写真のように完全に割れてしまうのが普通です。STDカウルの場合はFRP製ではなくABS樹脂が一般的。ですからFRPのように裏からクロスを当てて補強するわけにも行きません。この場合はハンダゴテで溶接してしまいます。割れてバラバラになったパーツをハンダゴテで溶かして仮付したあと、要らなくなったカウルの破片を細長く切ったものを、溶接棒のようにして間に流しこんでいきます。

 冷えて完全に固まったら、余分なところを削り落とし色を塗れば完成です。クラックが入っただけの状態ならば、裏から溶かして固定しておけばそれ以上進行しませんし、ぱっと見は修正跡も判りません。もう手に入らない貴重パーツですから、こういった旧車をお持ちのみなさんはまめにメンテされることをお勧めします。ハンダゴテがあれば誰でも出来ますので、寒い冬の間にトライしてはいかがですか。

2012年デーククラフトレーシング チーム体制

 久しぶりの雨となりました。寒くて嫌ですが、カラカラの大地には多少恵みの雨になったかな。
 つい先日2011年の最後のレースが終了したばかりなのですが、早くも2012年シーズンに向けてデーククラフトレーシングが始動しました。今年もミニバイクからサンデーレース、選手権まで多くのレースにチームのみんなが参戦しますが、今日はその中でも活動の中心となる九州ロードレース選手権にエントリーする3人を紹介します。
 まずは先日からこの日記やFacebookで紹介している、井上拓海くんです。小学3年生からオートバイに乗り始め、16歳の今年ついにNSF250RでGP-3デビューを果たします。同じレースでしのぎを削るライバルは、共にミニバイクで切磋琢磨してきた同年代のヤングライダー達です。みんなで競い合って近い将来全日本選手権で活躍できるようになればと思います。

 続いては09YZF-R1でお馴染みの『tomo47』さんこと福島智和さん。昨年は転倒による怪我の影響で、思ったような成績が残せませんでしたが、今年はしっかり直してもう一度チャンピオン争いが出来ればと思います。全日本選手権オートポリスラウンドでリベンジの予定です。

 そして最後は『ハカイダー』こと大樂竜也です。昨年のOne&Twoフェスティバル秋大会ではカンバックレースを見事優勝で飾りましたが、今年はKTMジャパンの協力を得て、『FLEX with DeakCraft』というコンビネーションでJSBクラスに挑戦します。ハカイダーぶりは今でも健在のようですから、どうなることか心配ですが、一際異彩を放つRC8Rで九州ロードレース選手権に旋風を巻き起こして欲しいと思います。

 今年も大変な1年になりそうですが、みんな力をあわせてガンバロー!

2012年がスタートしました

 今朝はずいぶんと冷え込みました。今シーズン初めて店の水道が凍ってしまうくらいに…。いよいよ冬本番です。
 さて本日からデーククラフトの営業がスタートしました。みんさんの愛車のカスタマイズやメンテナンスはもちろんですが、レースやツーリングなどのイベントもいろいろと企画しますので、これまで同様どうぞよろしくお願いいたします。今年はじめてのイベントは恒例の安全祈願ツーリングでしたが、続いては今週末8日(日)にHSR九州で行われる新春ファン感謝デーでしょうか。これが今年の走り始めというみなさんも多いことと思います。デーククラフト関係者も沢山走行する予定ですが、中でも注目の1台がシェイクダウンを行います。今年選手権デビューする井上拓海君とNSF250Rです。昨年末待ちに待った車両が納車となり、現在シェイクダウンに向けて各部のチェックを行なっているところです。シビアな管理が必要となるレーシングマシンですが、市販レーサーである以上量産品ということには変わりなく、やはり新車状態では一度各部をバラして寸法や締付けトルクのチェックをしておく必要があります。その上でスタンドやツールの使い勝手のチェックや、必要な道具を製作する段取りまでこの時点で行います。

 慣らしとはいえカウルにネームステッカーを貼ったりするのも大事な仕事の一つ。慣らしをするだけではありますが、ライダーのモチベーションを高めるためにはこういった作業も大変重要になります。一番大切なのはマシンではなく、それを走らせる人間ですから。
デーククラフトのFacebookページがスタートしました。『いいね!』よろしくお願いします。⇒こちらから

今年も大変お世話になりました

 いよいよ今年も残り2日となりました。デーククラフトの業務も昨日で終了いたしました。現在大慌てで年賀状制作中(今頃か!)です。
 今年はデーククラフトレーシング初の全日本選手権出場(オートポリススーパー2&4レース、九州モーターサイクルフェスタ)を果たし、その他多くのサンデーレースでも、いろんなカテゴリーで精力的なレース活動をすることが出来ました。

 そのぶんツーリングにはあまり行けなかったのですが、それでも安全祈願ツーリング、大分マグロツーリング、中津からあげツーリングの3回を決行しました。

 通常業務のメンテナンスやカスタマイズも、国産・外車、新型・旧車を問わず様々な車両を手がけました。

 しかしなにより嬉しかったのは、いろんな場面で多くの皆さんにご協力いただき、レースでもツーリングでも飲み会でも(ここ大事)抜群のチームワークを見せられてことでした。2012年も引き続きレースにツーリングに飲み会に、みんなでワイワイ楽しめるイベントを企画します。これまで同様みなさんどうぞよろしくお願いします。
 ということで2012年最初のイベントは、恒例の安全祈願ツーリングです。1月3日(火)11時道の駅大津集合で、阿蘇神社までツーリングします。天気が不安な場合は、当日デーククラフトHPのトップページで決行か中止かを発表しますので、お手数ですがチェックしてください。それではみなさん良いお年ををお迎え下さい。

そうだもっとバイク乗ろうよ!

 今週末は今シーズン一番の寒さとなるそうで、遂に天気予報に雪ダルマのマークが付きました。果たしてホワイトクリスマスとなりますか。
 昨日今日と用事で出かけたのですが、どちらも街中だったので迷わずバイクで行きました。師走とあって市街地はどこも車でいっぱい、でかいハイエースでは駐車するだけで一苦労です。やはりこの時期はフットワークのいいバイクが重宝します。寒さもそれなりの装備で行けばさほど気になりません。荷物が多いならマジェスティーを引っ張り出せば、かなりの量まで積むことができます。街中を走る車のほとんどは一人乗り。渋滞や燃費を考えるならもっとバイクが見直されていいはずです。みんなもっとバイク乗ろう!

2011HSR九州スーパードリームサンデー8時間耐久レース

 連日寒い日が続いています。天気がいいので日中こそ少し暖かくなりますが、朝晩の冷え込みは真冬のそれとあまり変わらないような…。今年の冬はもしかしたら厳しいのかな?
 昨日HSR九州サーキットコースでは、今年最後のレースイベントとなるスーパードリームサンデー8時間耐久レースが開催されました。今年で4回目となるこのイベント、何もこんな寒い最中に耐久レースをやらなくても…と思うところですが、1年を締めくくるレースイベントということで、毎回たくさんのエントラントが集まります。昨年まで出走台数に達したらエントリー受付を締切るという方式をとっていたため、出場出来なかった方が沢山いたようで、今年から通常の予選方式を採用しすべてのエントリーを受け付けることになったようです。ということで今年のエントリー110チーム!!その中から8時間耐久にすすめるのは90チーム!デーククラフト関係チームはSP100クラスの『#19DCRT第2軍団RACEFIT班』とGP100クラスの『#72ONRCwithMagic』の2チームがエントリー。#72は残念ながら残り1時間でリタイヤとなりましたが、#19は数々のトラブルを乗り越えて見事完走を果たしました。
 ということで写真によるレースレポートはこちら。
 8時間耐久を走った個性的なマシンはこちら。
 年末で時間がなくて手抜きの更新ですみません。

BRAINSエクストリームグリース

 天気予報によれば週末いよいよ冬本番の寒さがやってくるようです。10日(土)はHSR九州でミニの練習走行だというのに、最低気温の予想はなんと氷点下!うーん、こりゃぁビバンダムのように着こむしかないな。
 今日はシーズンオフに入り、愛車のメンテに勤しむ皆さんのためにBRAINSのエクストリームグリースをご紹介したいと思います。今シーズン一般公道やレーストラックで酷使した愛車を分解整備するときに必要になるのがいろんなケミカル類。なかでも車体回りの分解グリスアップや各ボルト類の増し締めなど行う際に欠かせないのがグリースです。各可動部のスムーズな動きを維持し、それらを固定するボルト類が確実に脱着できるようにするためには、適切な場所に適切なグリースを使うことが欠かせません。本来は場所や目的によっていろんな種類のグリースを使い分けるのですが、サンデーメカニックの皆さんがとりあえずひとつ持っておけば、というのが今日紹介するエクストリームグリースです。

 耐熱・耐水・高荷重用のグリースで、一般的なメンテナンスにはほぼこれ1個で対処できます。

 また荷姿が小型のプラスチックボトルというのもサンデーメカニックの皆さんに好都合。量が多すぎないので使いきれるし、よくあるチューブタイプではないので、適量を指先に取ることが可能です。また作業中のゴミや切り粉が入らないようスクリュータイプのキャップが付くのも嬉しいです。

 こだわる方には、アクスルシャフトなどより過酷な条件にも使える高粘度タイプもあります。ただしそちらは高速回転用ベアリング等には使えませんので、1個だけ揃えるならやはり通常粘度のほうですね。価格は¥1,575(税込)リーズナブルなところもうれしいですね。ツールボックスの引き出しにすんなり入る大きさですよ。