NSF250R

 今日も1日大雨となりました。周辺には冠水している道路もあるようで、土砂崩れなど大きな災害にならなければいいんですが...。
 以前からいろんな噂が飛び交っていたホンダのmoto3(J-GP3)マシン『NSF250R』がついに正式発表となりました。motoGP第5戦カタロニアでは、アレックス・クリビーレのライディングで実走行まで披露していましたので、YouTube等でご覧になった方も多いかと思います。4サイクル250cc単気筒後傾(後方に傾いている)エンジンは、前方吸気・後方排気のレイアウトで、13,000rpmで35.5kw(48.3ps)を発生するそうです。ヤマハのYZ450もこれと同じレイアウトを取っています。オートバイは4輪と比べて各コンポーネントを配置するスペースが限られるため、すべてを理想的に配置するのは難しいと思われますが、前後の重量バランスや、吸排気管のレイアウトなどいろんな角度からメリット・デメリットを分析してこの形になったのでしょうね。価格は¥1,749,510。ネット上でも『高い』『安い』と賛否両論ですが、20年以上前のバイクブームの頃、(150万円以上する)RSやTZといった市販レーサーが数百台単位で売れていた頃ならまだしも、100万円以下のST600ベース車両が数十台しか売れない現在では、頑張ったなぁというのが私の率直な感想です。GP125がなくなり、ミニバイクで腕を磨いた子供たちが次のステップを考えたときに、ST600ではあまりにギャップが大きく、こういったマシンの登場が待たれていただけに、個人的には大歓迎です。あとは地方選など末端のレースでは、キットパーツなど使わずなるべくイコールコンディションで、ライダー個人の腕を磨くレースであってほしいと願うばかりです。

 ただ前述したような状況では、このマシンが末端まで行きわたり、コンペティティブな地方選が各地で開催されるようになるには、数年を要するかもしれませんね。