エンジン搭載

 天気予報では厳しい冷え込みなりそうだった今日ですが、日中は比較的暖かく仕事も順調に進みました。本格的な春の到来までこんな日ばっかりだといいんだけどなぁ...。

 今日は先日OHの終わった09YZF-R1のエンジンを車体に搭載しました。サスペンション、ブレーキ、ステアリングステム、スイングアームピボットと車体周りも全面的にメンテナンスして、安心して1年使えるように整備した車体は、普段は手の入らないフレーム裏側などの清掃も行い、なんだか風呂上がりのようにさっぱりしました。

 R1やR6、XJR等はエンジンのOHを行う頻度も高いため、エンジン搭載専用のスタンドを製作しています。ヤマハ車のエンジンには、前面に捨てボス(通常は使わない穴)がある車両が多いため、ここにボルトで固定できるステーを機種ごとに製作しています。これを付けることによってエンジンを自立させることができます。

 またこのステーは、レーシングスタンドで自立したマシンのフロントを、オイルの20Lペール缶の上に載せたときにちょうどすべてのエンジンマウントがぴったりと合うように作っているので、油圧ジャッキ付き台車でエンジンを持ち上げれば一人でもエンジンを搭載することが可能です。

 こうしてエンジンの搭載が終了した後は、整備台の上にマシンを載せて最後の組み立てを行います。ミスのない作業をするためには、楽な作業姿勢で整備することが大切です。見づらいエンジン下回りの作業や、リンク周りの作業などを行う場合は、高いところでしっかりと目視確認しながら確実な作業をすることが大切になります。それに4回目の年男となった私にとっては、中腰の作業は自殺行為なんですよね。