エンジンOH順調に進行中

 今日はまた少し雪が舞いました。明日は一段と寒さが増すようで、山間部では積雪の予想が...。せっかく融けかかっていた阿蘇の雪も、またしばらくはそのままになりそうです。
 年初から始まったシーズンオフのエンジンOHは順調に進行中で、現在は09R1の組み立て段階に入りました。洗浄、計測して、発注するパーツを決め、Web上から純正パーツを注文します。先ずここまでが第1段階。

 国産の現行モデルですから、外車や旧車のようにパーツの心配が要らないのでその点は大変楽です。2〜3日でパーツが届くので、その間にヘッドのポート加工や面研作業等を進めておきます。最新モデルはSTDでも圧縮比が13近くあるので、面研の量もごく僅かしかできませんが、それでもバルブとピストンのクリアランスはギリギリなので、結構気を使う作業です。

 パーツが届いた後は、メタルをコンロッド、クランクケースに組み込んで、測ってはバラし、測ってはバラしを繰り返します。クランクシャフト、コンロッド、クランクケースにはそれぞれサイズ番号が刻印されていますが、走行距離を延ばすことでサイズも変更しますし、誤差というものも考えられます。ですから念のため、実際にサイズ違いのメタルを組み込んでサイズを実測することで確認を取らなければなりません。1/100〜1/1000mmの話なので、出来るだけ部屋の温度も一定にし、マイクロメーターやシリンダーボアゲージとにらめっこすることになります。

 メタルのサイズが決まればいよいよ組み立てです。最新モデルは整備性もよくヘッドを載せるところまではあっという間に進行しますが、その後がまた大変なんですね。この辺りはまた今度ということで。