本日は試乗日和なり

 日中は気温も30度を超え、ムシムシと過ごしにくい1日となりましたが、夕方からは梅雨らしいまとまった雨になりました。
 また明日からしばらくは天気が崩れそうですので、今日は作業が終わった車両を試乗してチェックです。まずは先日この日記でステムベアリング交換について書いた03YZF-R1です。

 現行のクロスプレーンクランクシャフトに4バルブエンジンのR1ではなく、シングルプレーンクランクシャフトに5バルブの旧型は、180馬力オーバーのモリモリパワーでも、スリックタイヤをものともしない高剛性な車体でもありませんが、下から滑らかに繋がるエンジン特性と比較的よく動くサスペンションで、ツーリングからサーキット走行までこなすオーナーさんにはピッタリといえます。ただしライディングポジションは、04年モデルあたりから少しずつ快適性を上げてきているため現行型よりもむしろ前傾姿勢がきつく、このあたりはアップハンに慣れた私にはきつかったです。オーナーさんもブレーキング時に体重が前に掛かりすぎるのを嫌ってか、タンクにかなり厚いスポンジが張ってありましたが、タンクサイドはちょっと厚さがありすぎて、ブレーキ、シフト共にペダル操作がやりにくかったです。スポンジはタンク後部だけにしたほうが良さそうですね。あっステアリングは大変自然なフィーリングに戻っていましたよ。

 次に試乗したのは05年モデルのスポーツスター883です。『パパサン』の愛称で親しまれるハーレーダビットソン最小排気量モデルですが、ツーリングから街乗りまで気軽に乗れて飛ばしても結構楽しめるということで、個人的には大変好きな1台です。04年モデルからそれまでリジットマウントだったエンジンがラバーマウントに変更されたことで、杭打ち機とも揶揄されていた振動が大幅に減り、以前からのスポーツスターファンには不評のようですが、気軽に普段使いするにはこれくらいがいいのかなぁとも思います。スニーカーみたいな気軽さがこのバイクの最大の魅力ですからね。ただ同時に車体廻りも一回り大きくなっており、03年モデルまでのスリムでシンプルな車体構成がスポイルされたのはちょっと残念ではあります。この車両はフロントタイヤがちょっと減っていたので、低速でややフラフラする上に、スピードを上げてバイクを寝かそうとするとフロントが立ち気味になる(寝かしにくい)、なんとも厄介な症状が出ていました。オートバイはタイヤに依存する割合が4輪車よりも高いので、早めのタイヤ交換が気持ちよく走るための肝ですね。