冬のプチカスタム その1

 今日は日中ぽかぽか陽気となりましたが、明日以降気温はどんどん低くなって、週後半の週間天気予報では雪マークもあるようです。
 ずいぶん久しぶりの更新となりました。いろんな方から『体調悪いんですか?』『どうかしましたか?』とご心配いただきましたが、私はいたって元気です。年末ともなると通常の仕事以外にやることがいろいろとあって、なかなか更新する機会がありませんでした。しばらくは更新のスパンが長くなるかもしれませんが、どうか勘弁してください。
 いよいよ今週末からは本格的な冬の寒さになるようで、さすがに九州でも山間部を思いっきり走れるシーズンはそろそろ終わりのようです。これからはシーズン中できなかった愛車のリフレッシュや、カスタマイズに皆さん精を出されることと思います。そこでこれから何度かに分けて、小物を使ったプチカスタムをご紹介していこうと思います。
 第1回目の今日は、純正パーツを使ったボルトのグレードアップをご紹介しましょう。

 写真のボルトは、多くのヤマハ車両に使われるブレーキキャリパー取り付けボルトです。M10xP1.5で、XJR1200/1300やラジアルマウントキャリパーになる前のYZF-R6/R1など、主要な車種の前後キャリパーマウントに使われています。首下長さは30mm(部品番号90105-105A7)、35mm(90105-105A0)等が多く使われますが、25mm(部品番号未確認)という短いタイプもあるようです。鉄ボルトにステンレスコーティングを施している上に、ボルトセンターには貫通の肉抜き穴が開けられているため質感もなかなかです。

 写真は私のFZのフロントキャリパーに取り付けた例ですが、ノーマルの亜鉛メッキされたボルトよりは軽量な上に質感も向上します。サイズ的に大型車のキャリパーに最も使われるサイズのボルトですので、ヤマハ車に限らずさまざまな車両に流用できると思います。ただしホンダ、スズキの一部車種はM8のキャリパーマウントボルトを使っていますし、(国産OEMでない)ブレンボキャリパーではピッチ1.25が使われますので注意が必要です。

 もうひとつ使い道の広いボルトをご紹介すると、これまたヤマハ純正パーツなのですが、傘の広いボタンボルトM6xP1.0です。通常ボタンボルトはもっと傘が狭いのですが、このボルトはそれよりもかなり傘が広いため、FRPパーツなど締めすぎると割れてしまうような樹脂パーツの固定に向いています。レース用車両のFRPやカーボンパーツの取り付けによく使っています。このボルトも鉄製ですが、表面にステンレスコーティングが施されているため錆にも強く、ドレスアップパーツとしても使えます。首下12mm(90149-06298)、20mm(90111-06043)、28mm(90111-06030)などのラインナップがあります。
 以上大変地味なカスタムで、きっと誰にも気づかれないような内容ですが、こういった重箱の隅を換えては一人ほくそ笑むのがカスタムマニアですからね。