FZ750復活日記その1 現状分析

 関東地方は大雨のようですが、ここ熊本は朝からカンカン照りで、工場内はすでに35度を超えました。ちょっと動いただけで滝のような汗です^_^;
 先日の日記で宣言したFZ750復活日記、第1回目の今日は譲り受けたそのままの状態をレポートします。

 1986年式の国内モデル、型式『1FM』のこの車両、新車から何人かのオーナーを経て、偶然ですが私の元へとやってきました。メーターがオリジナルならば現在走行約44,500km、80年代のヤマハ車によく見られるようにシリンダーとヘッドの黒塗装は剥げ落ちてしまい、シルバーのアルミ地がいたるところで顔をのぞかせています。その他エキパイの錆やフロントフォークシールからのオイル漏れなど、生産から20年以上を経て放置された車両ならば当然と言えるような傷みがあちこちに見受けられます。

 FZを蘇らせるにあたって、純正パーツがどれくらい入手可能か調べてみましたが、エンジンに関してはクランクケース、クランクシャフト等の大物パーツが既に『販売終了』となっていますが、バルブやメタル、ガスケットといった消耗品は今でもほとんど入手可能です。以前ライナップにあったオーバーサイズピストンは既に販売終了ですが、これは数年前いよいよなくなるという時に新品を入手しておきましたので、エンジンに関してはほぼ問題ないと思います。
 一方車体関係は、なんといっても外装パーツが全て『販売終了』で、FZを仕上げる際の一番のネックとなっています。幸いこの車両は外装の艶こそありませんが、多くのFZに見られるようなカウル取り付けネジ部のひび割れもなく、とりたてて交換が必要な外装パーツはなさそうです。惜しむらくはタンク上部にある凹みですが、これは板金後再塗装すれば問題ないでしょう。

 第1段階はSTDの実力を見極め、今後長くFZを楽しむためにどこをモディファイすればいいかを探ることが一番の目的となります。ですから現状のままで走れるように最低限の整備を行い、まず車検をパスしなければなりません。それといつ装着されたのか判らないヒビだらけの『ジェグラ』は最新バイアススポーツタイヤへ変更しなければなりませんね。