ミニ用も凄いです

　しばらくポカポカ陽気が続いたと思ったら、先週後半から再び冬に逆戻りしてしまいました。桜もかなり花開いてきたのですが、これが俗に言う『花冷え』でしょうか？
　ここ数年の4ミニブームを引っ張ってきたのはもちろんAPE・KSRですが、元祖と言えばやはりモンキー系ホンダ縦型エンジンの存在を忘れるわけにはいきません。今年後半はブーム再燃の兆しも見えるようで、まだまだ4ミニブームの中心的存在と言ってもいいようです。写真はそのボアアップキットですが、もともとカブ系50ccエンジンをベースとする縦型エンジンは、極端なボアアップをやろうとするといろいろと問題があって、クランクケース自体にも手を加えなければならないため、コスト的にもあまりお勧めではありませんでした。そこでこのキットはピストンのスカート部をピンボスよりも短くし、シリンダーもスリーブレスのアルミシリンダーにすることで、クランクケースのボーリングなしでボアアップを可能にしています。アイデア商品と言ってしまえばそれまでですが、これほど短いピストンで必要以上に首を振らせないためには、ピストンとシリンダーのクリアランスを詰めた上で、噛付き対策まで施す必要がありますので、かなりの生産技術が要求されます。もちろんコストをかければ問題ないのでしょうが、4ミニパーツゆえあまり高額では商品として成り立ちません。こんなに小さなパーツですが、いろんな意味でハイテクなエンジンパーツなんですね。最近の4ミニ、なかなか侮れません。