最新マフラー事情

inotatsu2008-02-09

 2月に入ってから随分と寒い日が続いています。作業で水や脱脂剤を使うため指先が割れるし、作業場は基本的に暖房がありませんので、足の指にはシモヤケがいくつもできてしまいました。シモヤケなんで小学生位しかならないような気がするんですが...。
 昨日shibataくんのYZF-R6のエンジンOHが完成しました。写真は装着前に撮ったR6用アクラポビッチEVOのエキパイです。ご存知のとおり06以降のR6は、スイングアーム下にショートサイレンサーがちょっとだけ顔を出すほど短いエキゾーストシステムを使っています。それでもSTDマフラーはエンジン下に膨張室を装備していますので、必要な低速トルクは確保していると思われますが、このレーシングマフラーは、4-2-1と集合した直後にサイレンサーが付いているような構造で、常識的に考えれば低速トルクのまったくない超高回転型になってしまうような気がします。確かに17,000rpmという超高回転まで回るのは間違いありませんが、低速トルクもサーキットを走るのに必要なくらいは(案外ちゃんと)確保されています。ご覧のとおりエキパイは、排気ポート直後からテーパー状に径を太くしながら4-2と集合していますし、その途中には隣の気筒と繋ぐバイパスパイプも装備されています。2-1と集合された直後もいったんかなり細く絞られていますから、こういった細かい寸法のひとつひとつに秘密が隠されているんでしょうね。もはや『これくらいかなぁ』で適当に寸法を決めてマフラーを作る、そんな時代じゃないんでしょうね。確かに高額ですが、この細かいノウハウとびっくりするほどの軽さを知ると、大枚をはたく価値はあるかなぁとも思ってしまいます。