高性能もつらいよ!

inotatsu2008-01-24

 日本列島全体が寒波に包まれた今日は、九州熊本でもかなり厳しい冷え込みとなりました。明日の朝は氷点下との予報も出ています。どうなることやら。
 先日エンジンを車体から降ろしたことをお伝えしていたshibataくんのR6ですが、今日完全分解して各部のダメージを点検しました。昨年サーキットのみ2900km走行した2007年型R6ですが、想像通り動弁系にはそれなりのダメージがありました。チタンバルブを採用して127ps/13,000rpmを発生するエンジンは、リミットの17,000rpmまでストレスなく回りますので、当然のごとくバルブフェイスは段付になります。通常の鉄バルブであればフェイスカットして再使用と行きたいところですが、コーティング付のチタンバルブではそれも出来ず全て交換となります。ピストンも性能低下が考えられる距離ですので、リングと共に交換。当然のことながらコンロッドボルトやメタル類も交換です。低コストのレースとしてスタートしたST600クラスですが、ここまで高性能になると、もはや純レーサーのGP250クラスと大差ないコストがかかってしまいます。タイム的にも近年のST600マシンはGP250レーサーに肉薄していますので、ある意味これは致し方ないのかもしれません。性能が上がれば寿命は短くなる。プライベートレーサーにはなんとも辛い現実ですね。