XJRエンジン分解

inotatsu2006-12-19

 今朝は冷え込みましたね。朝カーテンを開けたらご近所の屋根がどこも真っ白でした。冬本番です。
 先日ピストンのことをちょっとだけ触れたXJRのお客様ですが、今日エンジンを車体から降ろし分解作業に入りました。ピストンのところで触れたとおり、腰上のOH兼ピストン・カムの組込なのですが、作業は車載のままではなく、車体からおろしてメンテナンス台にセットして行います。写真はシリンダーを外しているところですが間違えて上下逆さまになってるわけではありませんよ。デーククラフトではエンジン腰上OHを行う際も、できるだけ車体からエンジンを下ろして、こうして逆さまにした状態で腰上の分解を行います。というのも特に空冷エンジンの場合、構造上シリンダーのスタッドボルトがむき出しになっている車両が多いのですが、ここに結構な量の砂や小石が詰まっています。作業前には出来るだけ洗い油できれいにして、エアで念入りにこれらを飛ばすのですが、なかなか全てを取り除くことは出来ません。ですので通常通り上下そのままで分解すると、スタッド廻りの砂や小石が、ケース内に少なからず落ちてしまうことになります。ですので上下逆さまにして分解し、スタッドがむき出しになった状態で再度洗い油で流して、これらを念入りにきれいにするというわけです。お客様にはエンジンの脱着工賃を負担していただかないといけないのですが、理由を話せば皆さん納得していただけます。どうせやるなら少しでもリスクの少ない方法でと考えるのは当然ですね。