旨かったなぁ...。

inotatsu2006-11-06

 久しぶりの雨と、季節に見合った肌寒い1日でした。これからはこんな日が多くなっていくのでしょうね。もう11月ですから...。
 昨日に引き続きオートポリス4時間耐久レースについて。私は国内で全日本ロードレース選手権を7年、ヨーロッパでワールドスーパーバイク選手権を4年、メカニックとして経験してきました。日本は4大メーカーのお膝元ということもあって、世界的に見ても国内選手権のレベルが高い国のひとつですが、現場スタッフとして両方のレースに参加すると、決定的に違う部分があることに気づきます。それはレースの現場に落ち着ける場所を提供するということ対する心遣いの違いです。日本ではレースの成績が全てで、そのためには整備やセットアップこそが最も大事で、それ以外の時間、例えば食事や移動などは『さっと済ませられればそれに越したことは無い』といった風潮があります。対してヨーロッパでは、サーキットで働くライダーやスタッフが落ち着ける空間を確保して、リラックスしていい仕事が出来るようにしようとする姿勢が、ワークス、プライベーターに拘らずはっきりと見て取れます。ライダー用に立派なモーターホームを用意し、専任のコックが同行してスタッフの食事を作ることは、決して珍しいことではありません。ですから向こうで仕事をしていた当時、自分も日本に帰ってレースに携わることがあったら、こういった配慮は是非真似したいなぁと思っていました。デーククラフトレーシングチームとして活動を始めて6年、昨年から縁あってレストラン"るぽわそ"のオーナーシェフ田中さんにランチを提供していただくようになりましたが、冷えた弁当や焼きそばが当たり前のサーキットで、こんなに温かくて味しいものを食べられるなんてなんて幸せなことでしょうか。折角応援に来ていただいたご家族にも、食べる楽しみがあればきっと喜んでいただけるはずと思い始めたこのサービス、おかげさまで大変好評いただいています。いつかは自分もと思っていたサービスが実現できたのも、田中さんはじめ、現場で手伝ってくれるDCRTメンバーのみんなのお陰です。みんな本当にありがとう!