名車2台

inotatsu2006-10-14

今日もいい天気でしたねー。以上。
デーククラフトの事務所には、現在日本を代表する名車2台が並んで鎮座しています。ホンダのCB750FourとカワサキZ1です。昭和40年代に相次いで発表されたこの2台が、以後世界の2輪車市場を席巻する日本製オートバイの基礎を作ったと言ってもいいでしょう。4サイクル並列4気筒というエンジンの基本レイアウトこそ同じですが、この2台は対照的なキャラクターもち、その後歩んできた道も大きく異なっています。生産から40年を経たいまでも、ビッグマシンカスタムの1大ジャンルともいえるZ1に対して、CBは厳格なSTD至上主義ともいえる車両が大半を占めます。Z1は車体やエンジンの設計に余裕があり、車載状態のままエンジン腰上が分解でき、排気量も1200cc前後までのボアアウトを許容します。一方CBは、車載上程ではエンジンのヘッドカバーすら外すことが出来ませんし、排気量も800cc前後までのボアアウトが一般的です。もちろん現在の基準からすればCBのほうが常識的で、Z1の各部に見られる余裕は、ホンダ流に解釈すれば『無駄が多い』と言えなくもありません。ただこの2台無くして以後の日本車の発展はありえなかったでしょうから、2輪車の歴史の上で果たした役割は、同じように計り知れないほど大きいのです。