バルブ摺り合わせ

inotatsu2006-10-10

連日の好天で、日記の初めに書く天気の話題も尽きてきました。まぁ今日もいい天気ということで...。
今日は現在作業中のエンジンOH作業の途中状況をちょっとだけ。ちょうど今掛かっている作業は、ヘッドのポート修正が終わり、バルブシートをハンドカッターで修正して、フェイスカットしたバルブと摺り合わせしているところです。4サイクルエンジンのなかでも、ヘッド特にバルブ周りは、エンジンのパフォーマンスや特性を左右する最も重要な部分と言えます。ポートの形状が吸入効率に大きく影響しますし、バルブの密着性は圧縮比にかかわる部分ですので、いずれも手を抜くことは出来ません。写真のバルブはすり合わせが終わったもので、フェイス上に白く線が入っているのが、バルブコンパウンドをつけてシートと摺り合わされた密着面です。これが広過ぎると面圧が下がって圧縮不良の原因となりますし、狭すぎると放熱性が悪くなります。このあたりの寸法は、機種と用途に合わせて随時変更するのですが、これが正解と言うものはありません。まぁストリートでの一般的な使用目的であれば、先ずはマニュアルどおりというのが基本でしょうか。