2011One&Twoフェスティバル秋大会

 今回はもひとつOne&Twoフェスティバル秋大会も併催で行われました。こちらに参戦したのは、デーククラフトレーシングで最もアクティブに活動するOgatiさん。なんと1週間前に岡山国際サーキット全日本ロードレース選手権と併催されたユーロファイターというレースに参戦してきました。2週連続となる今回は、DUCATI1098でOVER50(!)クラスにエントリーです。

 で、さり気なく1列目スタートです。かっこいー!レースは残念がらトップの選手に水を開けられてしまい単独の2位走行になりましたが、今回もマシン+ツナギ+ヘルメットとコーディネートした姿が大変目立っていました。

 そして今回デーククラフトレーシングもうひとつの話題は奴が帰ってきたことです。
 2008年九州ロードレースST600&サウスチャレンジカップST600のダブルタイトルを獲得して全日本選手権へとステップアップした大楽竜也が、今回デーククラフトレーシングのXJR1200でエキスパートクラスに参戦しました。残念ながら全日本ロードレースST600では思うような成績を残すことが出来ず、1年限りで活動休止となったのですが、もう一度ロードレースをやりたいという希望を聞いて、それならばリハビリを兼ねてレースするかということで今回の参戦となりました。事前テストはレース前水曜日のスポーツ走行のみ、ビッグバイクのレースも約2年ぶりということで結果は期待していなかったのですが、いろんなクラスが一緒に走る予選ではペースの違うマシンを慎重にパスしながら、最終ラップにクリアラップを見つけ、2番手タイムをマークします。

 昨年までチカちゃんと一緒にセットアップを重ねてきたXJRレーサー、チカちゃんの仕事の都合で今年は参戦休止となっていましたが、10ヶ月ぶりに大楽のライディングで再始動です。もともとお客様のマシンセットアップを検証するために作ったXJRレーサーですから、車体回りはほぼノーマル、エンジンも最もベーシックなチューニングが施されているに過ぎません。今回スリックタイヤを履いての参戦となりましたが、それでもフレーム、スイングアームには補強すら入れていません。これまで慎重にエンジンと車体のバランスを探り、セットアップを重ねた結果、ほぼノーマルでもトップグループにつけるタイムはマークできることがわかりました。ただ今回はまわりのマシンにパワーで劣ることが予想され、ストレートでそれらをかわすことは難しいことが事前に判っていました。ですので大楽と相談の上、ぶっつけ本番でしたがブレーキング勝負できるようなセットアップでレースに臨みました。

 決勝はスタートから予選上位3台がジリジリと後続を引き離し、レース後半はこの3台によるトップ争いが繰り広げられました。途中XJRは大楽の激しいブレーキングでリヤブレーキがフェードして使えなくなるというトラブルがあり、思うようにペースが上げられなくなります。そして迎えた最終ラップ、ブレーキが安定しないためオーバーランする間に2台に先行され3番手まで落ちた大楽ですが、落ち着いて1台づつパスし、第2ヘアピンのブレーキングでトップに立ちます。そしてジェットコースターストレート後の上りセクションを渾身の走りで逃げ切り、カンバックレースを見事優勝で飾りました。

 来年どんな形でロードレースに参加するかまだ模索中の大楽ですが、何とか持てる才能を発揮できるようデーククラフトレーシングも出来る範囲で協力していきたいと思います。また今回も多くの仲間たちにお手伝いいただきありがとうございました。今週末はHSRの4時間耐久レースが開催されます。お時間ある方はまたお手伝いいただけると助かります。よろしく願いします。