カフェレーサー

 午前中は晴れていたものの、午後からは雲が広がりました。陽が射さないとまだまだ肌寒く感じますね。
 今日は先日完成したばかりのDUCATI350XLカフェレーサーをご紹介します。この車両最初にお預かりしたのは、もう5年以上前のことになります。ネットで現車確認もせずに関東のショップから買われた車両ですが、届いたときからエンジンの掛からない不動車でした。買ったところに電話をしても、担当者が辞めてしまって分からないの一点張りで埒が明かず、何とかしてくれということで持ち込まれました。当初はエンジンをかけようとすると、シート下で配線がショートしていて煙が出たり、シートの固定を鎖と南京錠でしてあったりとめちゃくちゃなバイクでした。電装系を見直し、キャブをOHして、タイミングベルトなどエンジン関係の消耗品を交換して、なんとかエンジンは掛かるようになったのですが、何をどうやってもスピードが80km/hぐらいしか出ません。別車両の点火系を借りたり、キャブを移植したりしましたが、状況はいっこうに改善せず、そうこうしているうちに年月ばかりが経っていった次第です。
 昨年『エンジンそのものに問題があるとしか考えられない』という結論に達し、エンジンをバラすことにしたのですが、DUCATIのパンタ系は純正部品がなかなか手に入らないため、もう1基別の同型エンジンを格安で入手、二個一でOHしました。結果エンジンは蘇り、見事に(というか普通に)走るようになりました。もちろん二個一作業も問題の連続でしたが、話が長くなるので省略します。

 オリジナルの形がどんなものか分からない方も多いかと思いますので、オリジナルの写真もついでに。

 コンチの2in1マフラーとSRのシートでイメージチェンジを図ったカフェレーサースタイルは、なかなかいいですよね。ノーマルスタイルのときはジャガイモみたいなタンクだなぁと思いましたが、モノトーンのボディーに唯一真っ赤なタンクが映えてかっこいいなぁと思うのですから不思議です。