Marky号 災難からちょっと脱出

 前回の日記でお伝えしたとおり、エキゾーストのスタッドボルトがぽっきり折れたMarky号ですが、苦労の甲斐あって本日無事ネジ穴の補修が終わりました。

 作業は折れたスタッドボルトのセンターにドリルで穴をあけ、そこにエキストリクター(逆タップ)を入れて左に回して抜く、と文章に書くと簡単ですが、硬いスタッドボルトのセンターに真っ直ぐにドリルで穴をあけるというのはけっこう厄介な作業です。また穴がうまくあいたにしても、非常な高温にさらされるスタットボルトがするすると抜けるということはまずありません。今回も穴あけは上手く行ったものの、結局ボルトは抜けず、最終的にはネジ穴をいったんオーバーサイズのドリルで広げて、ヘリサートを入れるという方法をとりました。ただハーレーですから当然スタッドボルトもインチサイズ、うちの店にはミリサイズのヘリサート&専用ツールしかありません。このスタッドサイズのインチ用ヘリサート&ツールを買うと、数万円かかることが判明。えーいそれじゃぁミリにしちゃえ!ということで、ほとんど同サイズのM8xP1.25のヘリサートを入れてスタッドもM8にすることにしました。(もちろんMarkyの了解はもらいましたよ)国産車のエキゾーストスタッドはほとんどM8サイズですので(一部M6もありますが)、長さもいろいろ選べます。今回はXJR1300のスタッドを流用することにしています。

 後はヘッドをOHして組めばOKですが、現在MarkyはOHするのか、はたまたチューニングするのか思案中。ボアアップ?カムの変更?キャブは?秋の夜長に頭を悩ませて下さい。バルブ周りの状態は写真のようにストリート車としては標準的。バルブシートにカーボンの噛込も少なく、バルブフェイスの凹みもそれほどでもなかったので、ストリート車のOHとしては比較的安価に済みそうです。さぁMarkyどうする?