XJR1300STDモデル

　今日もいい天気になりましたが、カラッとしていてとても過ごしやすい1日になりそうです。
　しばらく忙しくて車検を切らしていたままになっていたお客様の、XJR1300をお預かりしました。マフラーのみ社外品に変更してあったのですが、車検を機にもう一度STDマフラーに戻して乗ってみようということで、今回数年ぶりに完全なSTD車両に戻しました。車検をパスして久しぶりに試乗しましたが、なんという乗りやすいバイクでしょうか。パワーの出方に唐突なところが全くなく、ほんの少しスロットルを開けたか開けないか位のところから滑らかにトルクを発生します。おかげで200キロ台中盤の車両重量にもかかわらず、Uターンや一時停車からの右左折など、リッターSSモデルでは気を使う場面も難なくこなすことが出来ます。これまでXJRはピストンやカムを交換したチューニング車両から、マフラーやブレーキなどを交換したライトカスタムまで数々のマシンを見てきましたが、こうして見るとSTD車の完成度の高さは群を抜いたものがあります。確かに突き抜けるような高回転のパワー感や、しびれるようなエキゾーストノートは望むべくもありませんが、ツーリングから市街地走行までそつなくこなす万能性はSTD車両ならではです。いろんなカスタム車両を手がける身としては、時々こうしてSTD車両に乗ることで、感覚をリセットすることもとても大切なことのように思いました。