推理小説のような旧車修理

inotatsu2006-10-05

連日秋晴れのいい天気が続いています。朝晩は肌寒いのですが、日中は動くと汗ばむほどで、オートバイに乗るには本当にいい季節です。
以前からこの日記でもご紹介していたエンジンOH中のZ650ですが、ほとんどのパーツは揃ったものの、主要パーツの一部に欠品がありなかなか作業が進まない状況です。写真のミッション上側が今回OHの発端となったブッシュの削れた2速ホイールギヤですが、これも新品は欠品で、ブッシュのみのパーツ設定もありません。ではZ650の発展モデルとも言える『ゼファー750は?』と思い部品番号を調べましたが、Z650のそれとは違っていました。ただよくよく調べてみると、ドライブシャフトの通るクランクケースオイルシールは量車両とも同じ部品を使っているため、シャフト径は同じと考えられますし、ギヤレシオも5速以外は同じため、2速ギヤそのものは違う品番でも、中に圧入してあるブッシュは『同じかも知れない!』と推測しました。一か八かでゼファー750の2速ホイールギヤを頼んでみたのですが、私の予想は的中!2つのパーツの違いは、ドグの数が4箇所から6箇所に変更されているだけでした。ですので勿論ブッシュは同サイズで、写真のように下のゼファーミッションからブッシュを抜き取り、上のZ650ミッションに圧入(念のため嵌め合い用ロックタイト併用)して再使用可能となりました。ということで現在はこのほかに欠品となっているパーツを、あの手この手を使って何か流用できないか探しているところです。旧車の修理というのはなんだか推理小説の謎解きのようで大変なのですが、見つかったときの喜びは、小説のなかで謎が解き明かされたような爽快感があってちょっと病み付きになりそうです。