カタナのその後

inotatsu2006-09-01

昨夜の雨が嘘のように気持ちのいい天気となりました。気持ちがいいと言うにはちょっと暑すぎたかな?
昨日Fr廻りに違和感があるといっていたカタナですが、ステアリングヘッドをバラしてみたところ、下側のテーパーローラーベアリングのリテーナーとレースがバラバラになっていました。このガタを消すためにステムナットを締めすぎて、結果極低速でステアリングがフラフラしていたわけです。これはもうベアリングを交換する以外ありませんが、テーパーローラーべりングは耐久性が高い反面締め付けトルクに敏感で、締めすぎはすぐにステアリングに変な動きが出ます。特にカタナのようにステアリングステムのロックナットがダブルナットではなくシングルタイプのものは、トップブリッジのセンターナット締め付けがその下のロックナットの締め付けに影響するため、締め付けはトルクレンチではなく、人間の手の感覚がものを言います。ステアリング廻りがフリーで動くようにフロントを浮かせた上で、ロックナットを締めさらにセンターナットを締めます。完全に締めた状態でステアリングがフリクションなく動くまで締めたり緩めたりを繰り返します。ここまでがOKなら、後は実走してブレーキングなどでガタがく、なおかつ極低速走行でステアリングに変な動きが出ないかチェックして終了となります。最近の量産車はほとんどがリテーナー付のボールベアリングを使っており、それほどシビアに締め付け管理しなくても変な動きは出ませんが、旧車のボールベアリングを耐久性の高いテーパーローラータイプに変更したような車両は要注意です。