CRキャブセッティング

昨日といい今日といい、梅雨が明けたかと思うような真夏の暑さとなりました。雨が降るのはいやですが、こう暑いとかえって降ってくれたほうが...人間って我儘ですね。
今日はきれいにレストアされたZ650のキャブセッティングです。CRキャブが装着されていますが、エンジンの回り方に『軽快感がない』ということでお預かりしました。キャブセッティングと言うと走行してジェットを換えて、という作業が連想されますが、実はその前の準備が結構大変なんですね。キャブの装着状態、例えばインシュレーターから空気を吸っていないかとか、スロットルワイヤーの張りや重さは問題ないかといった基本的な箇所をひとつづつ潰していきます。キャブレターはただの機械に過ぎませんが、キャブやエンジンの調子を感じるのは人間の五感ですから、スロットルの重さひとつでもその感じ方に大きく影響します。事実そういった基本的な箇所が十分に整備されていなくて、なんとなく調子が悪いといったマシンも少なくありません。後は点火時期などの電気的な部分をチェックして、いよいよ実走に入りますが、今日はここまでで時間切れとなってしまいました。キャブセッティングって結構時間がかかるんですよ。